18歳の夏、生まれてはじめて終電を逃した

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生まれてはじめて終電を逃した。

課題を締め切りに間に合わせたつもりだったが再提出をくらい、間に合わせるために出先で作業した結果がこれだった。

そう、単位は確保できたのだが、帰路は確保できなかったのだ

僅かな希望を頼り(今思えば何の希望かさっぱりわからない)に山手線に乗り、新宿→渋谷へ。

真夜中の渋谷。もう電車はないはずなのに、めっちゃ人多い。そしてここからは動けない。

あと治安が悪い。路上はゴミだらけ、誰のかわからない吐瀉物、酔い潰れた人を介抱する警察官、目の前でペットボトルをぶん投げる人も途中で見られた。

そんな渋谷は、世の中の闇の部分を濃縮したような街に感じられた。

こんな状況で外にはいられないと思った自分はしばらく歩いた後、カラオケボックスに入った。

深夜フリータイム、会員価格で1,975円が飛ぶ。悲しい。ただ、今はそれどころではない。ほっと息をつける、休めるところなら何だっていいのだ。

せっかく来たんだし、しばらく歌って休む。

時刻は3時30分。実は僕はこれまで徹夜をしたことがなかったので、限界が来そうになる。僕の乗る電車の始発は5時。東横線の各停でのろのろと帰るのか、ともうなんか自分の人生がどうでも良くなりそうになるほどの落ち込みが来ながら、眠気をごまかすために歌う。ああ、家が恋しい。家帰って、風呂入って、ベッドで寝たい。そんな考えで頭がいっぱい、他のことは考えられない。

数曲歌ったあとには眠気は見事に覚めていた。

4時30分になった。外を出る。いつの間にかさっきまで真っ暗だった渋谷の夜明け。闇の深いこの街にもちゃんと太陽の光は当たるし、昼間は昼間で若者中心の活気ある街だ。学生も多い。さまざまなことを考えながら、ついに夜明けが来たことに一種の感動を覚えた。

4時50分。東横線の始発のドアが開き、自分の携帯のアラームが鳴った。毎日この時間に目覚ましをかけるものの起きたことはないのにな、と呆れながら席に座ると、ようやく家に帰れるという安堵感からか急に眠気が襲ってきた。明日も―いや、もう今日になるのか―やらなくちゃいけないことはあるのだから頑張らなくちゃ、と横浜までの40分、眠りについた。

オールすることは別に悪いことではない。ただ、そばにいてくれる人がいない状態、ひとりぼっちでの、しかも望まぬ野外オールはただただ地獄である。ファストフード店で寝れば良かったじゃん、っていう友達のアドバイスを後で僕は聞くことになるのだが、そのときはカラオケオールをしてみたいという好奇心もあったし、ただそのことしか考えられないでいた。

まあひとつの経験ってことで。二度としないけど。

終電にはちゃんと間に合わせようね。ひとりの状態ならなおさら。ろくなことになんないよ。

この記事を書いた人

大学生ブロガー。Uber Eats配達パートナー。
雑記ブログ「けーごまどっとこむ。」運営。
18歳、横浜在住、一人暮らし。趣味は音楽、特に邦ロックが好き。
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